【2歳男子親勉的おでかけ】タイ・チェンライ_アカ族の村
タイの北部チェンライ
チェンライは、タイ最北部の県です。
山が多く涼しい気候、そしてメコン河をはさんでミャンマー、ラオスの国境と接しており、異文化が混じり合う場所でもあります。
2017年11月、私の両親がボランティアでチェンライを訪れることになり、当時は2歳だった息子と一緒に同行させてもらいました。
普通の観光旅行とはもちろん違って、山岳民族の子供寮や学校をめぐり、寄付活動や、寄付によって作られた設備の完成式典に参加したり、そのお手伝いをするというものです。
アカ族の学校
山岳民族であるアカ族の学校へ訪問しました。図書の贈呈式と歓迎の式典がありました。
はじめは、ボランティアの大人たちに混じってお客さん席に座っていたのですが、息子がなにやら動き始めました!
学校の子供達が座っている方に自分も座りたかったようで、自ら優しそうなお姉さんを選んでその隣に座ったのです。
やっぱり子供は子供と一緒にいたいんだね〜、と周囲の大人が一斉に感心。
学校の子供達が代わる代わる世話をしてくれ、一緒にミミズを探したり、校舎の中を探検したりして過ごしました。
アカ族の子供寮
アカ族の子供達が暮らす寮では、息子はさらに積極的になっていました。
初めから子供達側に陣取り、一緒に座って、遊んだり、ふかしたお芋を食べたり、「抱っこしてもらう〜」と寄って行ったり。
子供達が話していたのは、タイ語でもなく、アカ語という部族の言語だったと思います。
言葉、宗教、援助する側とされる側…子供達の間には、何の壁もないのだな…と感じました。
山の中にあるこの寮へ向かう時に乗ったのは、ピックアップトラックの荷台です。
大人にはなかなか過酷に感じますが、息子は大喜び!
アカ族の教会
日本の方が経営するという「はなぞのコーヒー」で一息ついた後は、アカ族の教会の日曜礼拝へと向かいました。
我々がはなぞのコーヒーを出発する時、同じ方向に向かうトラックを見つけました。
荷台には、ギターをひきながら歌う子供達が。
楽しそうだなー、と思いながら見ていると、トラックの目的地は私たちと同じ教会だったのです。
彼女たちは、日曜礼拝の賛美歌バンドだったのでした!
ベースにギターにボーカル、ドラム、…まるでガールズバンドのような賛美歌です。
村の人も教会に集まっていて、代わる代わる賛美歌を歌います。
その間、階下では小さな子供達を対象にした日曜学校が行われていました。
途中で歌に飽きた息子は、こちらに参加させてもらいました。(といっても、遊んでもらっただけ)
教会への道すがら、パイナップル畑を発見!
パイナップルってこんな風にひとつひとつ育っているのも初めて知りました。
教会に向かって、山道をギターを抱えながら歩く子供達。
山の緑と青い空。
その向こう、遠くに見える白いブッダ。
心が洗われるような風景と時間でした。
国境とゴールデントライアングル
さて、チェンライは、我らが第二のふるさとミャンマーと国境を接しています。
チェンライ側から、ミャンマーへと入国することも出来ます。
イミグレーションでパスポートを預けて気軽にタイ側からミャンマーへと入国することが出来るため、我々も行ってみることになりました。
ミャンマー側に入ると、看板は「ミャンマー語、タイ語、中国語」の3ヶ国語で書かれており、通貨もミャンマーチャットとタイバーツの両方を使うことが出来ます。
ちなみに、「ミャンマー側でショッピングもできるけど、中国製の偽物ブランド品とか、本物かどうか分からないヒスイとかなのであんまりオススメしないよ」とガイドさんの談。
そう言ったガイドさんは、「これタイで買ったら3倍くらいするよ!」とHUGO BOSSと書いてあるバッグを買っていました。笑 偽物…ですよね。
違う国がすぐ隣にあって、気軽に行き来して、文化も言語も通貨も混じり合っているというのが、島国日本に育った私には、とても不思議な光景に感じられました。
ミャンマー側のイミグレでは、「Hello baby!」と小さなお菓子を息子にくれて、「ああ、ここはミャンマーだな」と感じる事も出来ました。
最後に
親が子供にあげられる最大のギフトは、環境と経験。
観光はほとんどできなかったものの、プライスレスな体験が出来たチェンライでした。
ミミズはearthwormだね、これは花びらがくっついているから合弁花類だね、これは双子葉類だね、のアナウンスもしていたし、 タイ語でこんにちはは、「サワディカーップ」ありがとうは「コープンカーップ」だよ、という声かけもしました。
しかし、それよりも何よりも、世界は広くて、色々な人が色々な暮らしをしていること。 そして、自分の心が自由ならそこに壁はない、と息子に教えてもらった旅でもありました。
私の方が、ありがとう!